令和初の優勝者は朝乃山に

大相撲夏場所で平幕の朝乃山が初優勝を飾った。その均整のとれた体を生かした相撲は組んでも離れてもこれといって難がなく、特に今場所はどのような相手にも負けないという気迫があったように思う。富山県出身の力士の優勝は元横綱太刀山以来103年ぶりとのこと。朝乃山は近大から角界入りしてからは順調に番付を駆け上がり、十両入りしたころからは将来を嘱望される存在であったが、それが見事に花を咲かせた。そして、令和初の優勝者として、また米国大統領杯の初の受賞者として時代に名をのこした。朝乃山にはこれから三役やそれ以上を目指して頑張ってほしいものです。

 

ということで初日に優勝者占いをしていましたが、見事に外れてしまった。鶴竜豪栄道も期待を裏切った。栃ノ心は序盤から流れに乗り、終盤少し乱れたが十勝をあげて大関に復帰を果たした。ケガで泣いていたが、やはり力があるのだということを証明したといえる。

 

残念であったのは、新大関貴景勝の休場です。ケガをするような力士ではないと思っていたが、やはりケガに泣いた。来場所はカド番をむかえることになるが栃ノ心と同様に再び復帰してほしい力士です。炎鵬は序盤こそ足取りなどの奇策で勝ち星を挙げていたものの、やはり最後は体力差が影響したのか勝ち越しはならなかった。しかし、千秋楽の松鳳山との相撲は負けこそしたが見事な粘りをみせてくれた。

 

わが声援を送っている豊山は朝乃山とは隣県同士だけでなく、同時に三段目付け出しとしてデビューしたということもあり、ライバル関係にある。しかし、どうも豊山はケガもあるのか、このところ伸び悩みである。相撲に迷いがあり、自分の相撲が取れていないように思える。千秋楽でようやく勝ち越したが、朝乃山にだいぶ差がつけられてしまった。来場所に奮起を期待したい。