囲碁は難しい

囲碁は将棋とともに古来より日本で身近に人々に楽しまれているゲームです。私が囲碁をやってみたいと思ったのはだいぶ歳をとってからです。もつと若い時、小中学生の頃にでも手ほどきでも受けていればもう少し強くなっていたかもしれませんが、子供のころは野球に熱中しており、囲碁は眼中にありませんでした。もっとも囲碁は将棋に比べて初めての者にはルールがわかりにくいこともあります。将棋のようにそれぞれの駒の役割がなく、同じ白黒の石だけです。したがって、取っ付きにくく、始めるのがついつい遅れてしまった(仕事に追われてそれどころではないという面もありましたが・・)。

 

数年前から立川にある小さな囲碁の会に入れてもらい月1~2回ほどのペースで打っています。この会は将棋もやっており、会員数は30人程度で、そのうち囲碁派が25人、将棋派が10人、両派使いが8人です。年齢は60代から80代までが多いようです。30人中、有段者は半数近くもいて、私のような級位者には皆、手ごわい相手ばかりですが、置き碁で打ってもらい大変勉強になっています。皆さん一体どのようにして強くなったのか、有段者のS氏に聞いてみたら多数対局するしかないとの返事でした。つまり、多数対局をこなし、石の打ち方、死活などをマスターすることのようです。

 

かつて近くの碁会所の席亭(アマ5段とか言っていた)に打ってもらったことがありますが、そのとき席亭が教えてくれたことは「石は繋がるように打ちなさい」ということでした。それからは自分なりに各種の碁の本を読んで研究していますが、実戦ではなかなか思うようには打てません。布石がそれなりに打てても中盤の打ち方を間違えると攻められて二眼を作れなかったり、あるいはヨセで先手をとれず地を大きく減らしてしまったり、と結果が伴わないことが多いです。それに加えて、囲碁は非常にメンタルな知的ゲームで、仕事などでストレスなどがたまっていると打ち碁に即反映するようです。そんなことで最近はつくづく囲碁の難しさ、奥深さを痛感しているところです。