屋井乾電池の発明

最近、日経ビジネス人文庫から発行されている「30の発明からよむ日本史」を読んだ。その中で特に興味深かったのは身近な「乾電池」を明治時代に発明し、特許をとった「屋井先蔵(ヤイサキゾウ)」という人でした。
 
屋井先蔵は今の新潟県長岡市に生まれ、独学で乾電池を研究し、陽極に使う炭素の棒をパラフィンで煮ることで液漏れを防ぎ、屋井乾電池を完成させたそうです。そしてこの乾電池は当時、軍用通信電源、測量機器、懐中電灯、時計などに使われたそうです。特許は、出願が明治25年10月4日、登録が明治26年11月21日で、特許第2086号として取得しています。まだ海外でも電池が十分に発達していなかった時代に世界に先駆けて世の中にこのような乾電池を出したことは驚嘆に値します。日本にこのような先人がいたことに同じ郷里出身のものとして誇りに思うのと同時に敬意を表するものです。
 
詳しくは2011117日付け朝日新聞(科学欄)にも載っていますので、ご興味のある方はご覧になってください。