本当に人間はAIの支配により無用者階層になるのだろうか?

NHK出版から発行されている「教養としてのテクノロジー(NHK出版新書:伊藤穣一著)」には新しいテクノロジーとしてAI、仮想通貨、ブロックチェーン等に関する記事が載っている。特に、同書のAIに関する章には「AI」は「労働」をどう変えるのかに…

権利侵害の警告する際には注意を!

判決例3 <事件の概要> 東京地裁平成30年(ワ)第6962号事件である。 この事件は、原告が製造販売している製品が、被告が有する本件特許権1,2と意匠権1を侵害するとの事実を被告がウェブサイトや原告の取引者に告知し、又は流布したため、原告が…

「氏名」を含む商標もこの程度ではダメらしい

判決例2 <事件の概要> 知財高裁平成31年(行ケ)第10037号事件である。 本願商標について、特許庁から請求不成立の審決を受けたことから、その取消しを求めた事案である。争点は、本願商標が商標法4条1項8号に該当するとの判断の誤り(取消事由…

商品等の立体的形状でもすべて立体商標として保護されるわけではない

判決例1 [事件の概要] 知財高裁平成31年(行ケ)第10017号事件である。 本願商標について、特許庁から請求不成立の審決を受けたことから、その取消しを求めた事案である。争点は、本願商標が商標法3条1項3号に該当するとの判断の誤り(取消事由1…

日本も外国出願指向が明確に

先ごろ特許庁より今年上半期の、1.統計速報、①「出願件数」が下表のように発表された(ここでは特許出願の件数にのみふれる)。これによると6月までで158,526件、前年同期比で▲1.3%減となっており、前年より若干減少し、依然として底を打って…

囲碁は難しい

囲碁は将棋とともに古来より日本で身近に人々に楽しまれているゲームです。私が囲碁をやってみたいと思ったのはだいぶ歳をとってからです。もつと若い時、小中学生の頃にでも手ほどきでも受けていればもう少し強くなっていたかもしれませんが、子供のころは…

冷涼感ある空調服の未来

今日の日経新聞の社会面に熱中症対策の必需品として空調服を発明した市ヶ谷氏の関連記事が紹介されていた。興味があったので特許庁の検索システムで特許について調べてみたら、同氏はソニー在職中のものを含め200件近く特許出願しており、発明家・アイデ…

著作権が切れるのはいつか?

クライアントからある画家の著作権切れについて、次のような問い合わせがあった。 1)1942年に亡くなった画家の絵は2003年で著作権が消滅するか? 2)1957年に亡くなった画家の絵は2038年で著作権が消滅するか? 著作権に関しては弁理士の…

ASEAN特許庁シンポジウム2019が東京で開催されました

今回で9回目になりますが、日本とASEAN特許庁とのシンポジウムが8月7日に東京で開催され、ASEAN(東南アジア諸国連合)における最新の知財施策の紹介と共に今後の展望について議論されました。 シンポジウムはパネルディスカッション形式で、(…

今日7月1日は「弁理士の日」です

今日は「弁理士の日」です。弁理士といっても嘗てはあまり知っている人がいなく弁護士に間違えられたり、ひどいときは便利屋に間違えられることもありましたが、近年の知的財産を重視する国内外の動きから知名度が急速に高まりつつあります。 この弁理士の日…

座りすぎに注意を!

以前このブログで「座ったまま」の仕事はときには姿勢を変えようという話をしましたが、先日の産経新聞にも同様な記事が載っていた。 同紙によれば日本人は世界一座る時間が長いそうです。オーストラリアのシドニー大学などが発表した調査結果が下表(産経新…

これから起業する人にとても有益なコンテンツ

特許庁は、これから起業しようと考えている人に向け、そのスタートアップをサポートする一環として知的財産に関する大変有益なコンテンツを下記ウエブサイトに公開しています。 https://www.jpo.go.jp/support/startup/index.html#venture 起業しようとする…

難聴に効果がある特許が成立へ

難聴は高齢者に限らず最近は若者にも増えている。その原因はヘッドホンやイヤホンを耳に装着して大きな音で長時間聴いていることにも一因しているという。このような難聴者のためいくらかでも難聴改善ができないかと考えて研究開発したのが九州福岡に本社を…

アディダスの3本線はブランド力がない?

海外の知財トピックスをひとつご紹介します。EU(欧州連合)司法裁判所の一審に当たる一般裁判所(高裁に相当)は、ドイツのスポーツ用品の大手アディダスの3本の平行線のデザインについて、「独自性がない」として商標権を無効としたそうです。 アディダ…

令和初の優勝者は朝乃山に

大相撲夏場所で平幕の朝乃山が初優勝を飾った。その均整のとれた体を生かした相撲は組んでも離れてもこれといって難がなく、特に今場所はどのような相手にも負けないという気迫があったように思う。富山県出身の力士の優勝は元横綱太刀山以来103年ぶりと…

国宝「東寺」展へ

連休の一日を利用して上野にある東京国立博物館で開催されている国宝「東寺」展へ見学に行ってきた。東寺展には空海と仏像曼茶羅が展示されていて、見学者で混雑しており、なかなかゆっくり見学という訳にはいきませんでしたが、それでも感銘深いものをいく…

春の園

春のポカポカ陽気に誘われて久しぶりに近くの国営昭和記念公園に行ってみました。 同園はサクラの園としても有名ですが、今はフラワーフェステイバルが開かれていて、ナノハナ・チューリップやネモフィラなど各種の花が見ごろとなっています。 写真は、「み…

当ブログに関するお知らせ

先日、ヤフーから「Yahoo!ブログをご利用のみなさまへ重要なお知らせ」として、「Yahoo!ブログは2019年12月15日にサービスを終了します」という知らせがあった。まったく寝耳に水で、さてこれからどうすればよいかと、思案しているとこ…

またもや第二の「すみれ」ちゃんが現れる

また囲碁の話になってしまいますが、新聞報道によると、上野梨沙(うえのりさ)さんという12歳の女の子(小学6年生)がプロ棋士になったそうです。前に史上最年少で日本棋院の囲碁プロ棋士になる10歳の中邑菫(なかむらすみれ)ちゃんを「菫にらみ」と…

力士とケガ

横綱稀勢の里がケガを原因として引退をしましたが、稀勢の里だけではなく最近の力士はケガが多い。先場所ですらケガで休場した幕内力士を数えると何と7人もいる。まさに異常事態です。 力士がケガをすると、古手の親方衆は決まって「稽古が足りないからだ」…

まったく予想外の展開で終わった初場所

大相撲初場所は思わぬ展開から関脇・玉鷲が制した。中日まで万全の相撲を取っていた横綱白鵬が優勝に一番近いと予想していたが、11日目に休場明けの御嶽海によもやの負け。それから三連敗を帰して休場したことが大きい。玉鷲は中日にはまったく名前が挙が…

「菫にらみ」にあったらお手上げ?

最近の囲碁界の話題は、この4月に史上最年少で日本棋院の囲碁プロ棋士になる10歳の仲邑菫(なかむらすみれ)ちゃんです。まだ小学4年です。今夜のNHKニュースでも韓国の世界チャンピオンと記念対局したことが報じられていました。僅か3歳で囲碁を両…

ケガに泣いた稀勢の里

横綱稀勢の里が三日目の栃煌山戦の負けたのを最後に引退した。まだまだこれからと思っていただけに残念である。ケガにより思うように稽古もできず、実戦経験不足が足を引っ張ったのであろう。それにしても師匠だった先代の横綱隆の里と奇しくも同じように短…

箱根駅伝で東海大学が総合初優勝を飾る!

正月の2,3日と言えば毎年のように箱根駅伝をテレビ観戦する。 今年は95回目を迎え、下馬評では青山学院大学が一番強く、この青山学院大学を追うのが東洋大学と東海大学、面白い存在が予選会を圧倒的な走力で一位通過した駒沢大学ではないかと言われてい…

小平神明宮へ初詣

正月二日に近くにある小平神明宮へ初詣に行ってきた。小平神明宮(こだいらしんめいぐう)は、西武拝島線の東大和市駅と小川駅のほぼ中間地点の小平市小川町に位置し、青梅街道沿いにある。郷土開拓・繁栄の守護神として鎮座358年(明暦2年の1658年…

あけましておめでとうございます

平成31年元旦 あけましておめでとうございます 今年がより一層よい年で あります様お祈り申し上げます -スワンのつぶやき-

あなたはクレディビリティがありますか?

クレディビリティ(credibility)とは「信義」とか「信頼」、「信用」という意味に近い語で、ビジネスの現場で仕事をしていくうえで非常に重要な意味をもつ言葉である。このクレディビリティさえあれば、もし仕事で困ったことが起きても、きっと誰かが助けの…

メリークリスマス!

楽しいクリスマスを! -スワンのつぶやき-

ネット碁のマナー

久しぶりにネット碁を打った。打ち始めるとなかなか一局では終わらず、何局か打つことになる。ところで、ネット碁を打つといつも気になるのかが対局相手のマナーである。以前、囲碁教室に行っていたときはアマ7段の先生から手筋や詰碁のほかに対局前と対局…

流行語大賞に決まった「そだねー」の商標権化の是非

「そだねー」という言葉が2018年の流行語大賞に選ばれた。この「そだねー」という言葉は平昌五輪カーリング女子の試合中の掛け声、あるいは試合途中の休憩タイム(もぐもぐタイム)での会話で使われていたが、それがマイクで拾われてマスコミにより取り…