2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

商品等の立体的形状でもすべて立体商標として保護されるわけではない

判決例1 [事件の概要] 知財高裁平成31年(行ケ)第10017号事件である。 本願商標について、特許庁から請求不成立の審決を受けたことから、その取消しを求めた事案である。争点は、本願商標が商標法3条1項3号に該当するとの判断の誤り(取消事由1…

日本も外国出願指向が明確に

先ごろ特許庁より今年上半期の、1.統計速報、①「出願件数」が下表のように発表された(ここでは特許出願の件数にのみふれる)。これによると6月までで158,526件、前年同期比で▲1.3%減となっており、前年より若干減少し、依然として底を打って…

囲碁は難しい

囲碁は将棋とともに古来より日本で身近に人々に楽しまれているゲームです。私が囲碁をやってみたいと思ったのはだいぶ歳をとってからです。もつと若い時、小中学生の頃にでも手ほどきでも受けていればもう少し強くなっていたかもしれませんが、子供のころは…

冷涼感ある空調服の未来

今日の日経新聞の社会面に熱中症対策の必需品として空調服を発明した市ヶ谷氏の関連記事が紹介されていた。興味があったので特許庁の検索システムで特許について調べてみたら、同氏はソニー在職中のものを含め200件近く特許出願しており、発明家・アイデ…

著作権が切れるのはいつか?

クライアントからある画家の著作権切れについて、次のような問い合わせがあった。 1)1942年に亡くなった画家の絵は2003年で著作権が消滅するか? 2)1957年に亡くなった画家の絵は2038年で著作権が消滅するか? 著作権に関しては弁理士の…

ASEAN特許庁シンポジウム2019が東京で開催されました

今回で9回目になりますが、日本とASEAN特許庁とのシンポジウムが8月7日に東京で開催され、ASEAN(東南アジア諸国連合)における最新の知財施策の紹介と共に今後の展望について議論されました。 シンポジウムはパネルディスカッション形式で、(…