知財トピックス

日本も外国出願指向が明確に

先ごろ特許庁より今年上半期の、1.統計速報、①「出願件数」が下表のように発表された(ここでは特許出願の件数にのみふれる)。これによると6月までで158,526件、前年同期比で▲1.3%減となっており、前年より若干減少し、依然として底を打って…

著作権が切れるのはいつか?

クライアントからある画家の著作権切れについて、次のような問い合わせがあった。 1)1942年に亡くなった画家の絵は2003年で著作権が消滅するか? 2)1957年に亡くなった画家の絵は2038年で著作権が消滅するか? 著作権に関しては弁理士の…

ASEAN特許庁シンポジウム2019が東京で開催されました

今回で9回目になりますが、日本とASEAN特許庁とのシンポジウムが8月7日に東京で開催され、ASEAN(東南アジア諸国連合)における最新の知財施策の紹介と共に今後の展望について議論されました。 シンポジウムはパネルディスカッション形式で、(…

今日7月1日は「弁理士の日」です

今日は「弁理士の日」です。弁理士といっても嘗てはあまり知っている人がいなく弁護士に間違えられたり、ひどいときは便利屋に間違えられることもありましたが、近年の知的財産を重視する国内外の動きから知名度が急速に高まりつつあります。 この弁理士の日…

難聴に効果がある特許が成立へ

難聴は高齢者に限らず最近は若者にも増えている。その原因はヘッドホンやイヤホンを耳に装着して大きな音で長時間聴いていることにも一因しているという。このような難聴者のためいくらかでも難聴改善ができないかと考えて研究開発したのが九州福岡に本社を…

アディダスの3本線はブランド力がない?

海外の知財トピックスをひとつご紹介します。EU(欧州連合)司法裁判所の一審に当たる一般裁判所(高裁に相当)は、ドイツのスポーツ用品の大手アディダスの3本の平行線のデザインについて、「独自性がない」として商標権を無効としたそうです。 アディダ…

将棋の「棋譜」は著作物か、それとも単なる事実の記録か?

最近発刊された「こうして知財は炎上する-ビジネスに役立つ3つの基礎知識」(稲穂健市著:NHK出版新書)を読んでいたら、面白い記事に出会った。それは、第4章の中の「将棋の棋譜は著作物か」というところです。 「棋譜」とは対局における指し手順の記…

屋井乾電池の発明

最近、日経ビジネス人文庫から発行されている「30の発明からよむ日本史」を読んだ。その中で特に興味深かったのは身近な「乾電池」を明治時代に発明し、特許をとった「屋井先蔵(ヤイサキゾウ)」という人でした。 屋井先蔵は今の新潟県長岡市に生まれ、独学…