ネット碁のマナー

久しぶりにネット碁を打った。打ち始めるとなかなか一局では終わらず、何局か打つことになる。ところで、ネット碁を打つといつも気になるのかが対局相手のマナーである。以前、囲碁教室に行っていたときはアマ7段の先生から手筋や詰碁のほかに対局前と対局後の挨拶など厳しく打ち手のマナーを諭された。また、近所の碁会所へ行っていたときも対局相手からのマッタはたまにはあるが、それも許容範囲で和気あいあいに打っていた。
 
それが一般にネット上に公開されているネット対局(今日のは、国際的なネット碁で、日本人のほか欧米や中韓の人も混在している)ではどうだろう。打っていて形勢が悪くなるとすぐ中座する人がいる。電話やトイレ等もあるからしばらくなら我慢できるが、何十分も中座のままにする。こちらもこのような形で中座されると、もうやる気がなくなったなと中断してしまうことになる。そのため、最後まで打てずに中途半端な形で終わらざるをえない。投了するならこちらは中押し勝ちとなるので気分よく終われるのだが、中座してこちらがあきらめるのを待ってそのまま勝敗を決めずに終わろうとするつもりなら、何と身勝手ではないか。何回もそういうことをやられると、もう初めから相手になりたくないので、対戦前にまず名前(ハンドル名)を確認し、そういう人だとわかると、こちらから申し込みを辞退することにした。こういう輩はカツ!だ。
 
これはネット対局では相手が見えないこととも関連していると思う。対面だとそんなことはできないのだが、相手が見えないと遠慮がなくなるのであろう。では、このようなとき何か良い策はないのだろうかと思っていたところ、知人からネット碁ならこれがよいよと日本棋院ネット対局を紹介された。ここではマナーランクというものがあり、対局する人すべてにABCランク付けをしており(ほとんどはAランクであるが)、マナーが悪い人はすぐわかるようなっている。これなら中断のことを気にせずに気持ちよく打てる。また、日本棋院ネット対局ではレベルごとに管理者もいて、このようなときに仲裁してくれるようになっている(実際にはまだ経験が無いので不明であるが・・)。
 
ネット上で公開されている一般のネット対局に、日本棋院ネット対局と同じようなマナーを望むのはむずかしいが、日本棋院ネット対局のようなレベルにしないと碁を楽しく打てないのでは、実に残念である。囲碁人を自称するならもっと気持ちを大きく持って対局してもらいたいものである。