豊山、頑張れ!

昨日から元横綱貴乃花親方の引退(退職)問題が話題になっているので一言。いずれはと予想していたものの、意外と早かったので、驚いている。これは自尊心過剰に日本相撲協会改革を行いたいとする親方個人と、それを協会内にまで持ち込ませないように阻止したい抵抗勢力とのいさかいに思える。このいさかいで再び協会のガバナンスの欠如が浮き彫りになってしまっているので、相撲ファンの一人としては協会にその徹底を望みたい。いずれにしても貴乃花親方が角界から去ることになるのは残念である。
 
それはそれとして、話題を変えよう。実は、私は小さい時から角力が好きで毎場所テレビで観戦する。そして今は一人の力士、豊山に声援を送っている。特に理由はないのだが敢えて言えば郷土力士ひいきからか。今の豊山は三代目で、私はどちらかというと初代の豊山のファンであった。初代の豊山(本名は内田勝男)は、新潟県新発田市出身で東農大の学生時代(私が確か小学生の頃)に田舎の祭りで奉納相撲大会があるとよく出ていた。そして、勝つと金一封とか景品(米とか酒)をもらっていた。当時は痩せていて背が高かったのをよく覚えている。その後角界入りして大関まで上り詰め、引退後は相撲協会の理事長までなったことは相撲ファンであればご承知のことと思う。
 
新潟県人は辛抱強い性格をもち、相撲でも粘りを発揮してそれなりの力を発揮するが、対戦相手に些細な細工をされると(例えば立ち合いでの変化やハタキ)バタッと前に落ちてしまうことが多いように感じる。初代もそうであったように、三代目の豊山もどうもそのような気がしないでもない。県民性が相撲にでるのかな?
 
今場所は、前半戦から負けが多く、肘を痛めて途中休場などもあり、3勝10敗2休に終わった。しかし、豊山にはそのややアンコ型の体格から力強い突き、押しという武器があるので、組み合う四つ相撲ではなく突き押し相撲に徹したら、もっと強くなると思う。地力は次第についてきているので、すぐにはなれないかもしれないが、近いうちには三役も夢ではない。
 
今後の活躍を期待したい。