まったく予想外の展開で終わった初場所
大相撲初場所は思わぬ展開から関脇・玉鷲が制した。中日まで万全の相撲を取っていた横綱白鵬が優勝に一番近いと予想していたが、11日目に休場明けの御嶽海によもやの負け。それから三連敗を帰して休場したことが大きい。玉鷲は中日にはまったく名前が挙がっていなかったのだから、やはり相撲は最後までわからない。
玉鷲は今年34歳でこれまであまり目立つこともなかったが、ここ1、2年前頃から力をつけてきていた。特に突き押し相撲は威力があった。それが遅咲きながら結実した。コツコツ努力してきたのが報われたようだ。この玉鷲はケガがほとんどなく、これまで連続出場記録を更新しているとのこと。それは体を見れば包帯やサポータ類があまり無いことからも頷ける。ケガによって休場する力士が多い中、休場したことがないというのは、日頃の稽古の賜物であろう。大した努力である。所属する片男波部屋(元玉春日親方)からは玉ノ海以来48年ぶりの優勝ということである。